メンタリティ

2007 J2 第35節 福岡 vs 山形(博多球)
狙い所が定まってきた福岡と、自信を失っている山形の差がモロに出た格好ですね。
それでも序盤の1対1を神山が防げなかったり、アレックスのPKが決まっていなかったりしたら違ったんでしょう。あの神山のビッグプレーが流れを変えることになり、どこか浮き足立ったままの山形DFはミスをおかしてしまったわけです。
  
先制してからのアビスパは、押し込まれていたサイド(左)の対応として4バックに切り替えて、ゲームを落ち着かせることを狙いました。前半はこの後かなり消極的なポゼッションに終始することになりますが、展開と状況を考えれば納得のいくものではありましたよ。この辺はDFサイドの意図によるものが大きいように見えましたね。おかげでかなり間延びした、モダンとはほど遠い内容になっていました。
個人的には、自身が前日のテニスで熱中症の手前みたいな症状におちいったりしただけに、「まずは危機管理だよな」などと考えたりしましたよ。この酷暑が続く中での3連戦だし‥
  
そういうアビスパに対して、勝ちにこなくてはならないはずの山形がおとなしくなったのが幸いしましたね。2点目のシーンは考えられないようなミスからのもので、それを点に結びつけた佑昌は素晴らしいですが、やはり上手くいっていないチームというのはどこか受け身になって浮ついているものだなあ、と思わずには‥。
対して、自分たちのあるべき姿へのこだわりを深めつつあるアビスパは、ボールへの積極性を常に発揮しているから、ミスが減って判断が早くなってきています。加えてプレッシャーをある程度いなせるようになった余裕が前線のイマジネーションを活性化している、そんな印象です。
そして今日は交代選手も含めて、まんべんなく誰もが勝利に貢献したと思います。そう思えるのも、久永とチェッコリのコンビネーションに代表される、選手間の連携の深まりにあるのではないかと。
  
それにしてもそのチェッコリのサイドを狙ったはずが、逆にそこを起点として多くのチャンスを作られるとは、あちらも思わなかったことでしょうね!
少しだけ懐の深くなったウチが次にどういったパフォーマンスを見せるか‥。気持ちの強さこそが求められる、重要なカードであることは間違いありません。楽しみです。