昇格に向けた最低ラインがこれ。
05年シーズンは3位の甲府が44試合19勝12分け13敗。
06年は神戸が48試合で25勝11分け12敗。
一昨年よりも昨年の方がJ2のレベルが高くなったのは、言うまでもなく降格組が3チームいたから(一昨年はJ1拡大に伴って前年の降格が出なかった)。そして今季も同じであり、加えて言うなら東京Vというクラブがまだ残っているのだから、一般的な見方ではさらに厳しい昇格争いが繰り広げられるだろうね‥
そこでリティの以下の発言は興味深い。
「40試合をハンパに戦うより、ベストで20〜30試合を戦う選手でローテーションを組みたい。今のところ20人は見つけた」昇格を前提にした発言ととりたいので、そのベストの20〜30試合というのはイコール勝利分ということになるのだろう。その中に引き分けの勝ち点1が含まれるとなると自動昇格はないと思っていい。そしてJ2の傾向として2位争いに巻き込まれると大変!‥‥なんだよ。いかにして抜けた存在になるか。川崎や京都のようにプレッシャーを必要以上に感じない位置にいられれば、それが最高なんだが。
小さいクラブ、薄い選手層、過密日程、そういう条件下でいかに戦い抜くかを指揮官は見定めている。その一端が窺えるコメントではないだろうか。週末に行われる本番前の最後(予定)のTRM2試合を、トップとサテライトに敢えて(明確には)分けずに臨むらしいが、それは選手のコンディションに合わせたローテーションを想定した控えの底上げを狙ってのものなのか。ケガ人も少なくない(そもそも北斗が計算できないというのは‥‥)状況が、指揮官の予定を狂わせたことも考えられる。ただ、必ず訪れるであろうチームの低調期にケガ人たちが戻ってきて、苦しい仲間を救ってくれるような好循環が生まれることを願って止まない。
好結果(勝利)が次の好結果を呼ぶような、そんな高揚感を味わいたいものだ。それは守備的なだけのチームではありえないことで、その先の昇格、そして‥‥楽しみだな。