根拠の無い

名古屋戦はライブで観れなかったからというわけではないが、その日決まってしまうかもしれなかった最悪の事態に対して、まったく危惧していなかった。そういう気がしなかったんだろう。自分でも不思議な気持ちがする。
そういう楽観的な心境が何に由来されているのかはわからない。それでも録画で観た日曜の試合は悪くなかったし、
「またしても名古屋のセコいリアクションにやられたか」
という印象と、
「ウチはよく戦ってるよな」
という好感触を得たものだ。
2006 J1 第33節 名古屋 vs 福岡
  
戦前から、相手にはデカイのがいない以上、玉田と中村直志のスピードがやっかいなことはわかっていたが、彼らには決定的な仕事を遂行するクオリティは滅多に発揮できない。だからコワいのはそのスピードに「必要以上に反応してしまうこと」だったのだけど、PKを与えたシーンはまさにそれだったか。あんなトラップするヤツはコワくないはずなんだが‥‥。まあ、多少のミスは消してしまうくらいのスピードはあるからね‥‥玉田って勿体ないヤツだよ。
結局はこれが大きかった。でなければあの2点目も無かった(と思いたい)。あまりに不注意だったあのカウンターは、藤田の完璧スルーパスが0.5点。杉本が0.3点で玉田と中村が0.1点ずつ、てとこか。
  
正直、あのメンバーで名古屋はつまらないことをやっていると思う。まあいいか。
  
さて、ウチはといえば‥‥このゲームで散見したのが横パスを奪われるシーン。大抵は出しどころに迷ったケースだけど、はっきり言って周りが見えてないとしか思えないシーンもあった。ミスはつきものの競技とはいえ、リスクの比重が大きいミスは最大の注意を持って避けなければならない。
そういう苦し紛れのパスを減らす為には何が必要かは言うまでもないことだよね。足元ばかりになるとろくなことがない‥‥
とはいえシーズン終盤という状況で、90分という時間を上手く使うにはそれなりのメリハリが要るでしょう。カミカゼ的な発想はプロにはそぐわないし、それを遂行できる余裕も無いはず。よく考え、プロとしての自負と勘をもって、もう一度、連勝中のプレーを取り戻すことだ。
  
簡単に当てられるターゲットが前線にいてもいいのではないかと思うが、もう遅い‥‥局面によってはありだけど、どうかな。
  
さてさて‥‥泣いても笑っても、というやつだ。雑念は極力排除して「ホームでは勝つ」という大前提にのみ集中して欲しいね。
ちなみに、オシムは東京FCー浦和を観ていて、浦和の消極的な姿勢を見て取った後に他会場のことに触れ、「ガンバが勝ち越す」と言ったとか。これは予言でもなんでもないと思う。僕自身そう思ったし、自然なことなんだ。勝ちたいという思いが勝った方が結果を得る、というね。(まあ、それ以前に京都じゃ無理だろ、という大前提があるわけだが。)
  
つまり、強い方が残るということ。だから心配はしない。