ホームのように

新潟との総得点の差は10。失点はウチの方が4少ないです。それが勝ち点にして16もの差になっているというのは、まったくもって‥。
噂にきこえる素晴らしいサポートが繰り広げられるビッグスワンで、どれだけ落ち着いたプレーができるのか。目標の為には勝利が必要な福岡にとっては、この一事のみが焦点となるのではないだろうか。
  
ひとつポジティブになれるのは、今の勝ち方があたかも「アウェーでの勝ち方」のようであるということ。すなわち「守備から入ってのガマン比べ」を仕掛ける福岡に対して、ホームの新潟はどうするのか。今季のチーム初勝利はこの新潟からのものだったが、実はあの試合の印象は「勝たせてもらった」ような気がしていたんだよね。
つまりどういうことかと言うと、まず、あの時の彼らはアウェーである博多の森で、実に普段着のプレーでもってアグレッシブに向かってきていたことが挙げられる。あっけらかんとリスクをかけてきていたのだ。
あの頃の福岡は開幕以来の未勝利に喘いでいて、チームの方針は揺れていた。規律はあっても後ろ向きに過ぎて、明らかに壁を感じていたからね。そうした福岡に対して真っ向勝負に来る必要性は少なく、むしろ自滅するように仕向けることもできたのではないだろうか。
でも、そうしなかった。「ナメられていた」という側面も否めないが、とにかく“真っ向リスク勝負”の新潟に対して、僕は個人的に「こうありたい」と感じたものだ。
  
とにもかくにも、そうした新潟から初勝利をあげたわけだが、その好結果がその後に繋がらなかったことからも、内容=結果ではなかったことは明らかだった。でも今は次に繋がる内容と結果がある。追いつめられた者達の懸命なプレーがある。
チームにとって悪い時期にも勝てた相手だ。今勝てない道理はないね。