両雄

カペッロは「チームに自分の考えを浸透させるには50日は必要」だと言っていた。気がつけばその50日は過ぎ、前節ではヘタフェに遅れをとってしまったことで、「まだまだか」という評価がなされたのは当然だろう。
それがどうだ。あのバルサに対して集中力を切らさずに、高いポテンシャルに裏打ちされたパフォーマンスで、隙のないフットボールを展開してしまったではないか。
  
レアル・マドリー 2-0 バルセロナ
正直、スコアの差ほどには感じなかった両雄のプレー内容は、おおむねポゼッションではバルサに軍配が上がった。ショートパスと選手の動きがより洗練されているバルサに対して、お家芸を奪われた格好のマドリーも短い時間では「らしさ」をグティやラウルを中心に見せるも、すぐにボロが出るんだよな。
ポゼッションで負ける以上、カウンターでの攻撃に頼るしかないマドリーだったが、何しろ開始早々のラウルのゴール(完璧なヘディング)が大きかったと思う。逆に言えば、先制したからこそのカウンター主体だったとも言えるのだけど、90分を見終わった後では、やはりバルサのポジショニングとスピード豊かなパス交換が、ほとんどの時間帯でマドリーを凌駕していたと感じた。
そういうバルサの攻撃を耐えきったところに「カペッロのチーム」の薫りを感じるし、またマドリーらしくないとも感じる。
  
ともあれ、遅れてきた主役がリーガをどう盛り上げてくれるのか。そして絶対とさえ思わせたカタルーニャの雄はミッドウィークのCLに続く敗戦を受けてどう盛り返すか。個人的には結果の出せなかったアイスランド人FWよりも、ウサギくんの方がいいと思うのだが、あのオランダ人監督は自らの考えを改めるようなことは中々しないでしょう(テン・カーテの不在がジワジワと表出し始めてきたか?)。
これでさらにスペインリーグが面白くなった。