思い出すのは

アテネ経由ドイツ行き」と喧伝されていた頃の、五輪代表選考期。
アピールの為のプレーが「実効と機微」を欠いていたように感じられ、頑張っていたがコワさはないよね。経験が無い、なんて言われるが彼らの年で(国際)経験が無いというのは言い訳にならないでしょう。
  
核となりうる存在は敢えて置かず、皆が起点になりポジションチェンジを繰り返すスタイルは個を埋没させるが、それが今のコンセプトだということだ。せっかくのオーバーラップもスピードを活かさずにサイドにマイナスのパスを出してお茶を濁すあたりは、いかにもJ基準で「責任の所在をぼかす」メンタリティの表れだ。国民性なんだろう。そういうところを逆に活かせないか‥‥なんてオシムは考えたりするのだろうか?
まあ、これからは「単発アイデアよりも、連鎖するシンプルなコンビネーション」という方向性でいくことになると、より意識させられる内容ではあった。
それでも、ワールドクラスではコンビネーションにクオリティが求められるわけなんだが。考えるスピードはあってもそれを具現化できるタレントは今の代表にはいないし、これから基本的なスキルが伸びるとも思えないんでね‥‥。
だから、それを補うのがトレーニングで、豊富な運動量とオートマティズムが組み合わされば、もっとダイナミックなプレーも見られるようになるだろう。まだまだ時間が必要なんだな。