過去と未来

今回の代表を評して、こんな文句があった。
  
「過去と未来を食いつぶして成立した」
  
と。
  
思考の止まったブラジル人の采配もコメントも普段にも増して支離滅裂で、日本が誇るスーパースターは誰も信用していないのか、周囲との連携に上積みは無いままに(むしろ悪化していた‥)ピッチに寝転び、放送終了に合わせて立ち去った。「全然大丈夫」と言っては、試合後に体調不良を言い訳にし続けるファンタジスタも気に入らないし、臆病なDFラインはただ下がるだけだった‥‥。
  
前半はブラジルの「優しさ」に触れた思いだったが、あまりに弱い相手には、遠慮すらできないよ。
わかっていたことだけど、やはりしんどいね。点差以上の格の違いを見せつけられ、一体これからどこへ向かうのか‥‥。この大会で得たものがあるのかどうか、今は考えもつかない。
未来へ繋げていくべきものもなく、4年後を今の代表から想起することは不可能。ガーナが01年Wユース組を先導にして強化したのとは対照的に、日本はこれまでのほとんどの強化分を消費したと言っていいだろうね。アテネでの失敗は、今大会の結果の予兆であったわけだし、マーケティング優先の楽観世論も弊害でしかない。
それでも、メディアは彼を涙にくれる「悲劇のヒーロー」にしてしまい、またぞろ4年後にリベンジだとか言い出すに違いなく、総括として「あの8分」をのみ取り上げるのだろう。つまり、カネになるタレントの虚像を作り上げ、視聴率に還元していき、実像や責任の所在、個に由来する課題などは無視し続ける。
  
カネに目のくらんだ協会とそこに寄生するブラジルの英雄や、“上手いっぽい”主力メンバーをキチンと批判しないことには、ドーハ以前に逆戻りだよ。
  
チェコも敗退でかなり凹んでるよ、くそっ。あとはラウルの復権を期待しつつ、W杯の神髄をタンノウすることにしようっと。