復活というより、生まれ変わった

これは今日見たヒンギスシャラポワの感想。
全豪でのヒンギスの課題は「フォアの非力さ」があったと見ていたのだが、それをあのスーパーなライジングで埋めてくるとは。
ダブルハンドでのバックは水準をいっているが、どうしても片手でのフォアに迫力がなかったし、だからといって短期間でパワーアップできるはずもない。なら彼女はどうしたか。スピードがない分、距離を縮めることにしたようだ。フォアのショットで機を見ては前に詰めて、まるでハーフボレーのようなライジングを返す。基本的に合わせただけのショットは(それが凄いのだけど)、スピードやパワーは相手のショットに比例するから、シャラポワの強烈なショットはことごとくカウンターで切り返され、早い打点からのショットは短い時間で相手コートを襲う。
まあ、今日はハマったが、明日はどうなるかわからない。このテニスでグランドスラムの頂点に立つ事は想像できないけど、つくづく、ヒンギスとはテニスの申し子のようなタレントなんだと思う。
東レPPOに強いヒンギスが帰ってきた。