理想像

現在、チームには九州出身の選手が33人中17人。将来、ピッチに立つ選手を助っ人外国人以外は九州出身選手だけで固めるのが理想という。
http://www.nikkan-kyusyu.com/view/fu_1137761955.htm

もし本当に九州出身の有望若手を常に獲得し続けられたら、J1の中堅どころのクラブとして維持できることだろう。現状では高校の選手権で活躍した選手は関東に流れる傾向にあるわけで、そこに歯止めをかけるためにも、アビスパ入団にステータスを感じられるようなクラブに成長しないとね。
まあ、あらゆる面で成立している背景が異なる「バスク人バスク人によるクラブ」ビルバオと同じように、とはいくはずもないのだけど、こうした理念こそがクラブへの求心力になるのは間違いない。
  
現在、Jにクラブを持っているのは九州北部3県。だが、今季からJFLに昇格したロッソ熊本など南部でも将来はJに加わってくる可能性はある‥‥。
もちろん、現時点での九州のクラブで上位にいるのは大分だろう。マグノアウベスが抜けた穴は大きいし、シャムスカのやり方も知られた上での今季は、真価が問われることになるだろうね。
歴史をひもとけば、戦国時代の北部九州で権勢を誇った豊後の大友は耳川で島津に敗れ、その後、肥前の龍造寺、筑前の秋月に侵攻を許すことになる。さて‥‥
  
まず、九州最強のクラブとしての位置を確立すること。これが前述の理念の実現に必要な条件だと思う。そりゃあ、選手を揃えるだけなら今すぐにでも出来るだろうけど、そうではなく、ちゃんと戦えるチーム構成でなくては意味が無い。良い選手の受け皿になる良いクラブが福岡にあること、それが大事なんだと思う。
クラブのあり方なんて、100のクラブがあれば100通りあっていい。優勝を義務づけられているクラブもあれば、こうしたメンバーの構成にアイデンティティを持つクラブもある。まあ常に優勝を狙えるようにはならないとしても、僕は後者の方に愛着を感じるよ。
  
また、龍造寺のその後のことを考えると、ただ強けりゃいいってものでもないんで、色んな面で運営サイドと選手、そしてサポーターの良い関係を築くことが肝要です。