クロアチアの現地紙での、オシムのW杯グループリーグ予想の中でこんなくだりがあったそうだ。
疑いなくクロアチアの方が優勢だろうが、日本人にそう察しさせてはいけない。もし日本を過小評価したならば、彼らはとても危険だ。過小評価は彼らにとって、とんでもないモチベーションとなる。
http://nogomet.cocolog-nifty.com/hrvgo/2005/12/post_8dcd.html
民族の“るつぼ”のごときバルカンにおいて、一国の代表チームの監督も経験したオシム一流の観察眼には、日本人がそのコンプレックスを刺激された時に反発する力が相当のものであると映っているのだろうか。アジアで苦戦し、欧州で好ゲームをする傾向がある日本代表を言い表しているようでもある。
だから、オシムはこうも続ける。
「オーストラリアはグループFの秤の錘(おもり)となる存在と言えるだろう」と。
まさに。クロアチアにとってだけではなく、日本にとっても同格の(気持ち格下)オージーに対してのモチベーションをどのようにマネジメントするかで、大事な初戦の趨勢が決まってしまうような気がしてならない。そして、そうした駆け引きに長けた名将が相手の監督であることは少なからず影響しそうだ。
ただ、フットボールはピッチ上の11対11でやるものなんだよね‥‥。局面では数的有利の状況を作り、集団として機能するならば、世界を驚かせることだって出来る。
それにしても、こういう人に代表チームを率いて欲しいものなんだけど。