ＵＳ ＯＰＥＮは４日目までの日程を終え、３回戦進出者も出そろいつつある。
地元の期待を多く寄せられていたはずのロディックが去り、その期待の星を打ち砕いたミュラーも２回戦であっさりと負けた。ムラっ気があるからこその今のランキング（69位）なのだろう。ルクセンブルグの選手というのもあまり馴染みがない。ウィンブルドンでのナダル戦勝利に続くアップセット。まあ、男子のランキングで100位以内なら、皆それくらいはやってのけるポテンシャルを持っているはずで、かつて松岡は「100位以内ならみんな優勝できるだけの力は持っている」とも言っていたっけ。実際にはあり得ないことだが、あくまで絶対値を見れば、ということを言いたかったのだろう。
さて、ロディックが去ったことで地元の観客の期待は他の有望な選手に寄せられることになる。アガシとブレイクの二人がそれにあたり（デントとかもいるけどやはりね）、アガシなどはロディックがいなくなったことでドローの上では障害が減ったほど。
もう一人のブレイクも初戦でシードのルゼドスキーをストレートで負かすなど、好調な勝ち上がりが上位進出を期待させる。今年の全豪でベスト８まで行っているが、この全米では３回戦がキャリア最高。それを暗示するかのように、次の対戦相手はナダル。サーフェス云々の議論は、先日アガシをハードコートで退けたこのスペインの若者との対戦で特別意味を成さない。すでに２人のアメリカ人プレイヤーを負かしているスペイン人に対して、昨年来の様々な苦難を乗り越えつつある期待のアメリカ人。３回戦で一番のカードだと思う。
さて、２回戦ではストレートで取ったセットの全てがタイブレークだったアガシ。ロディックとは対照的な勝ち上がりだが、万全とはいえないコンディションの中、どこまで見せてくれるのだろう。公式サイトのマッチサマリーにある写真のキャプションには"The Legend"とある。引退間近と囁かれる選手なのに、カッコ良さは増してきているように感じている。アンディ君もいつかはこの境地に辿り着けるのだろうか。
フラッシング・メドウズとシェイスタジアム
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