アテネ経由

昨晩の日本ー中国。ほとんど想像内の局面、展開があり、いろんな意味で楽しめた。
初戦の敗戦によって(というかスタメン発表時で)関心を失った今回の選手権。それをこんな形で面白くしてくれるとは。とはいえ、イチイチ後手に回っている観は否めず、どうしてより与し易い相手である北朝鮮戦でこうした試みができなかったのか。要するに「当てが外れた」のだし、続いて昨晩のドロー。外れっぱなしの、G子‥‥。
初戦でテスト、続く2戦目で修正、そして韓国戦で実践というシナリオを期待していたファンは少なくないだろう。ただ、相変わらずあのブラジル人はツイているなと思うのは、どんな無茶無理無謀の中でも、選手達が勤勉さを失わずに、必ず孝行者が出てくるということ。守備陣はともかく、トップの二人と左右のウィング、阿倍(の右足)。殊にアテネ組の達也と阿部は示したね。今野はちょっと厳しいでしょう。レベルは高い水準だけど何かがスペシャルということではないから。(好きな選手だけに厳しく)
チームとしてのコンセンサスも局面でのコンビネーションも皆無(に等しい)なのは、何も今に始まったことではないし、このメンバーなら尚更だ。中国相手にはいいハンデになると思っていたけど、2つ目の失点が余計だったし、相手を勢いづける先制点を許した坪井にはガッカリ。今、代表に呼ぶべきではないと思うのだけど、ケガも癒えて間もない頃からG子は招集し続けている。理解できない。そういう意味では同情すらしてしまう。
そんな状況で自らの有用性を示した攻撃陣は、少ない経験ながらも普段のリーグ戦で培ったものを活用し、時にはほれぼれするようなダイナミックなプレーも見られた。荒削りだが、アグレッシブなフットボール。これは観ていて楽しいものだ。アテネ予選を思い出したりもする。達也や阿部はあの頃より自信を深め、確信を持ってチャレンジしている印象を受けた。
この二人は絶対に次戦でもスタメン起用されるべきだし村井も安定している。予想される厳しい展開には巻や駒野が投入されパワープレーを増やしリズムを変える。その辺りが腑に落ちる。
  
問題は、あの砂上の司令塔クンだな‥‥。現メンバーではアイツが機能しないと韓国相手にはどうしようもない。