移籍

俊輔にロビーニョ‥、虚実が入り混じるこの時期の移籍情報にあって、この二つはどうやら正式なもののようだ。それぞれがセルティックとマドリーということで、CL予選で当たる可能性もあるわけか。
さて、これまでもスペインへの移籍を熱望していた俊輔が、ここにきてセルティック移籍を受け入れたのも、CLのことがあるからに相違ない。チームとしては、これまでのロングボールを多用しがちな攻撃スタイルからの脱却を目指しているということだが、果たして俊輔にチームを変える力があるかどうか。トップの思惑通りにするには、とにかくその核になる選手がピッチ上で信頼されなくてはならないのだから。
  
CL予選2回戦の選手登録期限に間に合ったのかどうかはわからないが、

セルティックは既に、アーセナルFCからFWジェレミー・アリアディエールをレンタルで獲得し、バーンリーFCギニア人DFモハメド・カマラと完全移籍契約を完了。さらに2人のポーランド人、FWマチエイ・ズラフスキとGKアルトゥル・ボルッチを、それぞれビスラ・クラコフとレギア・ワルシャワから獲得している。
http://jp.uefa.com/competitions/UCL/news/Kind=1/newsId=318747.html

こうした情報からもセルティックの本気度(ナイキとの巨額な契約金が絡んでいるそうな)も伺えるが、かの国の強豪であるセルティックがロングボールを多用するということは、おそらくはかの国のリーグ全体が未だにキック&ラッシュ的な懐かしいフットボールを繰り広げていると見ていいのではないか。それはすなわちフィジカルこそが重用される実にUKライクな「フットボール」ということを指している。
そんな野獣どもの檻に放り込まれるシュンスケ‥‥。この移籍が彼のキャリアにとって実りのあるものになって欲しいとは思うが、新しい環境に馴染み、活躍するようになるにはしばらくの時間と、いくらかのツキが必要だ。グラスゴースコットランド)といいダブリン(アイルランド)といい、ロクなイメージがない。映画の所為だと思うが、その中で輝きを放つようになれば、彼は一皮むけたということになるのだろう。それを代表にフィードバックしてくれれば素晴らしい。
  
しかし、これでチームが2回戦で敗れるようなことになれば、目も当てられないところだろうなあ。