「諸刃」ではなく

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20050616-00000024-spnavi_ot-spo.html
こうした記事の論調が「ボランチ中田」ありきだというところに違和感を感じる。本来いるべきところから追いやられて、自分が貢献すべき攻撃面で制約が多くなるという状況は、イマイチ納得がいかないところ。もし守備的MFの一角に攻撃力も持ち合わせた選手が欲しいというなら、シンジがいない今、その穴埋めは稲本であるべきで、ヒデはやはり一枚上に行く方がいいと思う。
問題はヒデを差し置いて抜擢されているのが誰なのかということ。そこがどうしても気になっているので、こういう考えに至ってしまう‥‥
イナの「半端ではない絶対値」というものが必要になる時間帯が、世界相手だと多くなってくるので、この機会に少しでも多く出しておきたいというのは、あながち間違いではないと思う。
練習は練習、なんだかんだでヒデは試合の流れに対していい勘を持ち合わせているので、全くバランスを欠くことはない。彼の言動からも、世界相手では、中盤の底からの攻撃参加が効力をもたないと、得点機もあまりないだろうとの判断があるのだろう。
そもそも、こうした心配など無用だ。現状の日本は、今回の対戦相手に攻撃偏重になれるほどのカタチを持っていないと感じている。両刃ともつぶしてしまうよりは、片刃だけでも磨いておいた方がいい。
ユース世代がオランダ相手にやられたほどにならなければいいのだけど。