先日、日展の巡回展を見に行きました。親戚の作品が出展されていたのが、きっかけ。それで改めて感じたのは、最近になってようやく日本画が腑に落ちてきたこと。アートは生活を彩るものであれかし、との想いが漠然と日本画を遠ざけてきた(たとえば部屋に飾ろうとは思えない)のだけど、なるほど、近年の日本画家にもモダンな感性をもった人が多いことに驚いた。
中でもすごく気に入ったのは亀山祐介の「燦く」。これはどうやら、先のフィレンツェ大賞を受賞した「ゆらり」をタイトルを変えて出展したものでしょう。いや、やはり日本人は日本の技法によって描かれるべきなんだなと、再認識させられました。食生活から体型も欧米化してきたとはいえ、やはりそうなんだと。
他には中村賢次の「夏の夜に咲く」もすごくよかったと思う。
それにしても、県立美術館でのあの展示は、あんまりといえばあんまり。これまでの経緯から考えると、何か事情があるんだろう。作品によってはかなりひどいことになっていましたね。
〈フィレンツェ大賞受賞〉http://compe.japandesign.ne.jp/report/setsuryosha5/
〈ASAYAN〉http://www.asayan.com/world/back/2000/0716-2.html