杉山愛

ベスト4には届かなかったが、自身初のベスト8というのは、年齢的に考えても凄い。一般的に女子アスリートのピークは男子のそれよりも早いといわれているにも関わらず。ただし、広く球技においては技術や経験が、他の競技よりも比重を多く占めていることを考えると、本人の努力次第だということも事実。
何にせよ、伊達の頃とは層の厚さが違うし、テニス自体の質の変化もおよそ体格的に劣る日本人にとっては厳しい状況だ。中継中にもストロークのスピードが比較されていたが、杉山の60台(マイル)に対してシャラポワは80台!
主導権争いは、シャラポワの強打と杉山の展開力のせめぎ合いの中、最終的には2セット目の終盤以降リズムに乗ったシャラポワが押し切った格好だが、杉山が勝つチャンスは十分にあった、と思う。五輪での活躍を期待させる内容だ。現地は期間中、真夏である。日本で育ったプレイヤーとしてのアドバンテージがあるのか、それとも足で稼ぐスタイルが裏目に出るか。

テニスの杉山愛、フェド杯辞退し五輪専念
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040609-00000020-nks-spo