大きな勝利

第32節 2015年9月20日(日)13:00KO レベスタ 福岡 2-1 札幌

相手チームにはそれなりのビッグネームがいて、大型連休で晴天で周年記念という状況でなんと13,873人が入る。そして劇的な勝利を観た。記憶を辿るとそういう時のスタジアムの雰囲気はどこか「ふわっ」としてることが多いが、まあそれは15,000超えてきたらの話かも。こういう試合の積み重ねこそが1万人プロジェクトだろう。芸人はあまりあの場に相応しいと思えない。

試合は中原貴が久しぶりのスタメンということでシーズン序盤の連勝時を思い出したし、実際好感の持てる内容だった。タカは試合勘がやや鈍っていただろうがそれはあのPKにも影響したか。なんか嫌な空気を察していたので止められてもあまりがっかりしなかったのは珍しくない。そうなると相手に勢いがいくもので札幌が先制する。

この日の札幌には小野がいて、相変わらずのボールタッチを練習時から楽しませてもらった。練習の際にアビスパのスタッフと挨拶をしていたけど三浦(出身が清水)か池田(元レッズ)だろうね。
試合ではトップ下だったがこちらのセントラル二人がマークしていたので引いたりサイドに流れたりしながら機を見て真ん中でフリーになったりもしていた。惜しむらくはそのチャンスを前のFWとの連携で活かせなかったことだろう。ケガから復帰してさほど実戦を共有していないはずだから仕方ない。まあナザリトはあまり上手いタイプではなさそうだから都倉の不在はアビスパにとっては大きかっただろう。稲本もいたらもっと楽しめただろうな。
そういえば試合前の両選手が握手していく流れの中で惇が小野と握手する時に両手を差し出したのは何だろうなと思ってたがこういうことだろう。試合ではきっちりマーク、しっかりチェックして恩返し。

さて後半に入ってすぐに圧力をかけたアビスパが北斗の素晴らしいクロスから貴のフリックでゴールに流し込んで同点。彼は90分で答えを出すタイプだなと改めて思った。今のアビスパで周囲と合わせてチャンスを作り出すということでは彼がイチバンだ。取るべき選手が取ったことで勢いを増すアビスパだが、札幌にもいい時間帯がありどちらが次の点を取るかそれとも同点のまま終わるかという流れが続く。しかしそうした中でもよりゴールに迫ったのはアビスパであり勝ちにこだわる姿勢が観て取れたのは嬉しい。
平井のゴールで幸せな物語になるのかと思いきや謎の判断でオフサイド。これでまた流れが変わるかと危ぶんだがスエのスーパーなゴールで決着。あのゴールはユタカのFKに匹敵するような興奮をもたらしてくれた。

このエントリの時点で熊本での勝利がわかっているので天皇杯を含むと5連勝となった。次戦の東京Vは大宮に敗れての流れとなる。アビスパがこの流れをより大きなものにできるかが真に試される対戦だろう。