サネの移籍

横浜FMがアビスパから實藤を完全移籍で獲得…昨季はJ2で32試合に出場 | サッカーキング

この COVID-19禍による中断期間では意外なタイミングで移籍がなされている。いろんなケース、思惑、事情があるのだろうが、なんと實藤が昨年の覇者、横浜FMに完全移籍となった。主力であり評価もしている選手だったのでもちろん残念ではある。それでもレベルの高い環境でプレーしたいのは当然のことなので、これはおめでとうと言うべきだろう。

思い返すとJ1昇格時の2016年に川崎Fからアビスパに移籍してきて、そのプレーぶりはさすがのレベルだった。WB、SB、CBをこなせる個人戦術はあのフロンターレで複数年主力を張っていた実績をうかがわせた。それだけに周囲との差が見えたりもしたが。

2年目、3年目と井原アビスパに馴染むに連れてより活躍するようになり、去年は苦しいシーズンだったが終わってみれば移籍以来の最多出場。彼の経験値がチームを助けていたと思う。

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こんな感じでさりげなく得点することもあった。(しかしこの時の惇と駒野のゴラッソはすごいな‥)

横浜FMサイドとしては再開後の過密日程を考慮しつつ、貴重なユーティリティな選手を獲得したということだろう。幸いにしてチームに馴染む時間はかなりある。彼のプレーがJ1で見られるのは楽しみだ。

降格なし

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最初は違和感があった「降格なし」。しかし、そうした1部への優遇は、そこにいるための「これまでの努力」を遇している、と捉えるべきなのかと思えた。

5年おきに努力をしても継続できないものなら意味は薄い。来季は4チームが降格となる見通しということだが、そのようなレギュレーションでの1部もまた味わい深い。是非ともその成り行きを当事者のサポとして見届けたいものだ。

しかし目先の再開がね‥

2020シーズン

期待のシーズンが始まった。開幕戦では一体どのようなパフォーマンスを見せてくれるのかと、新鮮な心持ちでテレビ観戦をした。無理もないことでスタメンには新メンバーが8人並び、昨年のメンバーからは石津、篠原、セランテスのみが「残った」という格好だろう。

そういう新生とも言うべきチームが開始から見せたものはとても好感の持てるものだった。

4-4-2をベースとするのは久しぶり?な気がするが、やはり面白いなと思う。オープンで誤魔化しがないというか。ストロングスタイルだよね。この試合ではとにかく序盤から攻めたてて、ほぼ北九州を圧倒していた。そういう時に考えるのは「この時間帯で点を取れないとキツイ」なのだが、「これなら時間の問題だな」という印象も受けていたので期待は膨らんでいった。

とは言え、やはりピンチはあるもので硬さがとれてきた北九州の高橋のミドルがポストを叩いたりという場面もあったが、返す刀でカウンターをフィニッシュまで持っていくあたりは、まさに「新生アビスパ」というものを感じさせた。

新メンバーについてはこれからおいおい触れていくことになるが、まずは遠野のことだろう。『JリーグTV』で原さんも触れていたけど良い選手だなと。さっきあらためて天皇杯でのHondaFCと浦和、鹿島戦のダイジェストを見たが、とにかくチャンスに絡んでいるし、チャンスを作ってもいる。だからリアルタイムでその2試合のどちらかでも観戦していたら彼の名前は覚えただろう。あと佐々木も良い選手に見えた。古橋っていうのも良いなと思ったらあの古橋だった。まだまだやれている。

遠野は推進力があって判断も良い。フアンマのようなタイプと組ませて活きるタイプと思える。金森のことを思い出したりもしたけど、インパクトは遠野が大きい。今後どうなるのか期待を込めて見届けたい。

結果としてウノゼロになったが、妥当なものだと言えるだろう。相手も良かったので。また新型コロナ対策として、トレーニングを非公開にしたことも支持している。練習試合も欠かさないということなので、再開時にはより共通理解の高いチームになっていると思う。期待します。

2019シーズン

井原が去って、イタリア人が来た。そしてまとまらないまま去っていった。そして火中の栗を拾った久藤が持ちこたえた。ざっくり言うとこんな感じ。

それでもシーズンを通して強度は落ちきらなかった。そこにヤンドンヒョンや加藤など途中から加入してプラスになってくれた選手もいた。チームとして上がる機運もあったと思うがやはり相手があってのことで、難しい。

振り返るにはあまりにも楽しくないシーズンだったが、とりあえず去っていく選手にまずご苦労様と言いたい。特に3年間にわたって強度のあるプレーを示してくれた松田力は観ていて楽しい選手だった。今季は同じく強度のある石原と右サイドで頑張ってくれたことを思い返す。その石原も湘南に戻ってしまうということだが、これは仕方ないことだろう。スタメンに定着してもらいたいし、いつかは代表に招集されることを願っている。菊地は引退ということで、お疲れ様でした。経験値を感じさせるプレーぶりはさすがだと感じた。

前川のスーパーなミドルもあった。大宮戦では石原のクロスにヘッドで合わせたドンヒョンのゴールも素晴らしかった。良い選手達がチームを離れる。それは下位に沈んだチームを表しているのだけど、どうやら来季に向けての戦力は整いつつあるようで驚いてもいる。

早めの新しい指揮官の発表を皮切りに期待を感じさせる補強が続き、フアンマまでが決まった。まだあるのだろうがやはり気になるのはセランテスのことだろう。ちょうど1年前のこの日付に獲得が発表され、期待を持ってシーズンを迎えたが、まさに期待通りで彼がいなかったらどうなっていたのか考えるのも恐ろしい。来季に向けてすでにGK3人が決まっている。できれば福岡でまだ観たいものだ。

冨安、復帰に近づく

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所属チームの現コーチがルーキーを語る、というのは面白い。しかもそれなりにしっかりと冨安獲得の経緯から触れられている。彼の能力をチームに落とし込んでいくことで今季のボローニャは形成されていったという。非常に評価されていることが伝わって来る内容だった。

ボローニャはシーズン当初こそサプライズを起こしたが、気がつけば降格圏に近い位置にまで下がった。現在3連敗中。冨安の負傷離脱はチームにとっては大きかっただろう。しかしどうやら練習に部分的に参加しそうだという段階に来ているらしい。どうか焦らずに。

守備は大事

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概ね新潟サイドに主導権はあったが、気持ちの良い2発で勝ってしまう。そういうこともあるし、逆もまた然り。守備面での集中力が光った内容だったと思う。

まずは前川のゴラッソ。スペースを与えられて良い位置に動かしてから左足を振り抜いた。対面の舞行龍ジェームズの立ち位置はゴールをカバーできていなかったようでもあるし、アウトに少しかかったシュートの軌道はGKから逃げるように左上隅に突き刺さった。左で、というのが良かったね。

早い時間帯でのリードを保ったまま後半につなげて、またしても良い時間帯での得点は篠原のアビスパでの初ゴール。レオナルドとの駆け引きに勝ってのものは値千金の追加点だった。

そのレオナルドやシルビーニョは常に脅威だったが、それが守備面での強度を引き上げたとも言えそうな内容で、相手にとってはセランテスの存在も厄介だったと思う。彼から得点するには良い形、良いシュートが求められる。だからレオナルドのゴールは本当に素晴らしいものだった。あれはヤバい。

田中達也が入ってきてからボールがテンポ良く動き始める。さすがだなと思った。しかし自分で打たないんだなあ、とも思っていた。いや、まあ良いのだけど。

アビスパはチームとしての強度は落ちていない。とは見ている。しかし、というシーズンで終わるのか、もう一段上のものを見せてくれるのか。期待感はすでに薄いが残留だけで済ませるには勿体無い面子だとも思っている。

 

仕方ない?

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相手との位置関係を考えればあのような内容になることも仕方ないのかとも思う。欲しい追加点は得られなかったが、長い時間を1-0で切り抜けたことは本当に良かった。

先制点のクオリティの高さが全てだった。菊地のスーパーなロングフィードを松田が完璧なファーストタッチで置いてからの見事なクロス。城後は押し込むだけのようでもバウンドはそれほど楽なものではなかった。

欲しい勝ち点3をとれたが、守備的というよりは現実的にセカンドボールを狙い続けた結果だろう。チームの強度は落ちていないし、悪い時期に比べれば回復もしていると言える。夏の苦しい時に頑張っていた選手たちのコンディションも気になるところだが、やはり次は内容が必要な試合になると考えるので、主体性を見せてもらいたい。

 

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こっちはいよいよマークされだした。これまでの戦い方を見ていれば冨安からの展開を抑えようと相手が思うのは当然だろう。まだ3節を終えたばかりとはいえ、2勝1分で2位にいるチームのレギュラーというのは普通に考えて大したものだ。近年のカルチョを見ていないので、こうして冨安越しに窺うのは楽しい。